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清掃工場だより 3月号

「月刊廃棄物」という環境保全と再資源化への提言をする刊行物に2016年11月号で多摩ニュータウン環境組合が取り上げられました。 
その締めくくりに、「当施設に搬入されてくる廃棄物のほぼ100%が現在、何らかの用途で資源として活用され、埋め立てゴミがゼロとなっています。これも市民の協力で資源物の分別が進み、不燃ごみの搬入量が大幅に減少した分、きめ細かな手選別ができるようになったことや、不燃残渣を従来の埋立てではなく焼却・熱回収後、金属類回収を行い灰の資源化に移行することについて、東京都や東京たま広域資源循環組合の指導を受けた後、市民の理解が得られたことが大きな要因です。」と書いて頂きました。本当に市民の皆さまには感謝いたします。平成27年からは、清掃事業から資源循環事業へと変わったと思う次第です。 
この焼却灰によりできた「エコ・セメント」は、JIS規格を取得しております。一般の建設事業に使用され、公共事業ではセメントとしての使用のほか、道路の縁石やU字溝などにもコンクリート製品となって使用されています。また、本施設でも飛灰を固化する材料に「エコ・セメント」を使用しています。 三多摩以外では、焼却灰の埋立てを行っている地域もあります。三多摩のような資源循環が成り立つ事業化を今後も維持していくことが環境にも重要であり、東京たま広域資源循環組合は良いモデルと考えています。