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清掃工場だより2月号

 今年の年末年始は、少しゆっくりできたので、食品ロスについて調べてみました。
 食品ロスとは、本来食べることができたはずの食品が廃棄されることをいいます。
 日本では平成29年度に、約612万トンの食品ロス(事業者から約328万トン、家庭から約284万トン)が発生したと推計されていて、一人当たりに置き換えると、ごはん茶碗 一杯分ぐらいの食べものが毎日捨てられていることになります。
 家庭からの食品ロスの主な要因は、料理を作りすぎたりして残る「食べ残し」、野菜の皮や茎など食べられるところまで切って捨ててしまう「過剰除去」、賞味期限切れ等により未開封のまま食べずに捨ててしまう「直接廃棄」です。
 今年は自分でもなにか取り組んでみよう!と、「過剰除去」に注目して、野菜(根菜)をなるべく使いきることに挑戦し始めました。最初、人参で試してみましたが、家族が「皮」の存在に気付くことなく、食べきることができたのがとても嬉しかったです。
 ちなみに、人参は、体の免疫力を高めるカロテンが、中心部分よりも皮に多く、大根は皮の方に食物繊維が多く含まれているそうです。また、さつまいもの赤紫色の皮の部分には「アントシアニン」と呼ばれるポリフェノールが含まれていて、高い抗酸化作用があるそうです。
 自己流の調理方法によって、その栄養を逃してしまうという心配は大いにありますが、なるべく食材を使い切ることをこころがけて、無理なく、そして少しずつできることを増やしていけたらいいなと思います。