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清掃工場だより 2月号

 

 

『見えているようで見えていない』

 

「毎日歩いている道の途中でいつも見ていた建物が取り壊された。しかし、何が建っていたのか思い出せない」そのような経験はないでしょうか。

私たちの目や脳は目の前にあるものを見ているようでも、実際は、無意識に頭の中で見るものを選択して見ているそうです。つまり、人は見たいものしか見ていないということ。

 昨年末、環境組合では、唐木田地域の住民や様々な団体・事業所の方とごみ拾いをする『唐木田クリーンアップ作戦』という清掃活動イベントを実施しました。活動の結果、たばこの吸い殻やプラスチック容器、コンビニ袋等の様々なごみが計23㎏集まりました。

私は、唐木田駅から清掃工場を毎日歩いて通勤しているのですが、その際は、道端のごみは特に気にならず、正直あまり拾うものがないのではないかと思っていましたが、意外にごみが捨てられていることに驚きました。どうやら、通勤時は無意識の内に見たいものしか見ていなかったようです。

 そこで、これからは清掃行政に携わる職員として、一人の人間として、もっとごみに関する情報をキャッチできるようにアンテナを張り、見たいものではなく見るべきものを見れるようになりたいと思いました。また、クリーンアップ作戦等の活動を通して、ごみを『捨てる軽さと拾う重さ』について、一人でも多くの方に伝わるよう取り組んでいきたいと感じました。

 

「唐木田クリーンアップ作戦」は毎年恒例の行事で今年も実施予定です。参加したい方、また、活動の様子等の詳しい情報が知りたい方は、組合のホームページや広報紙『たまかんニュース』をぜひご覧ください。